風呂敷で包む、静かな儀式
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Living with Beauty Vol.01
静けさの中に、ひとつの美しさが息づいています。
日本において「包む」という行為——丁寧に折り、やさしく結ぶ——は、単なる機能を超えて、感情の表現でもあります。
言葉ではなく、心を込めて伝えるための手段。それが「包む」という所作です。
KASHIKOは、この静かな仕草を大切にしています。
そして信じています。包むという小さな動作が、現代の暮らしにリズムと品格を取り戻す力を持っていることを
包む文化と、贈る気持ち
日本文化において、包むことは「守る」以上の意味を持ちます。
それは目に見えない気持ちをかたちにする、身体的な表現です。
風呂敷は、そんな想いを乗せるための自由な布。
明確なルールはなく、使う人の手と創意によって表情が生まれます。
そして、その手を通して、贈る人の想いや、その場の空気がそっと現れるのです。
所作に意味が宿るとき
忙しい日常のなかで、ふと立ち止まる瞬間。
布を手に取り、しわを伸ばし、何かをそっと包む——
たったそれだけの動きに、落ち着きと意図、そして内省の時間が宿ります。
誰かのために包むという行為は、手で想いを運ぶこと。
ほんの数秒の動作でさえ、空気が変わるのを感じるはずです。
KASHIKOは、こうした所作の中にこそ、本当の美しさがあると考えています。
物そのものではなく、それを包む「動き」こそが、美の本質だと。
風呂敷を日常に取り入れる3つの方法
KASHIKOの風呂敷は、京都の職人によって一枚ずつ手染めされたコットン100%の布。
九谷焼作家によるオリジナルの文様が、現代の暮らしに寄り添うようデザインされています
1. 贈り物として包む
風呂敷で包まれた贈り物は、ただのプレゼントではなく「仕草」になります。
柔らかな布が、温もりと心遣い、そして静かな儀式性を添えてくれます。
2. バッグとして使う
風呂敷は、結び方ひとつで軽やかなエコバッグに。
買い物や旅先、ちょっとした荷物を持ち歩くのにぴったりです。
3. 日々の相棒として
通勤電車の中で読む本を包む。お弁当をプラスチックではなく布で持ち運ぶ。
風呂敷がそばにあるだけで、暮らしに少しだけ丁寧なリズムが生まれます。
美しさは、動きの中に
風呂敷の魅力は、その用途だけではありません。
私たちの「動き」を変えてくれることにこそ、価値があります。
包むという動作には、静けさとやわらかさ、そして意志が宿る。
慌ただしい日々に一瞬の「余白」をつくり、気づきをもたらしてくれるのです。
KASHIKOの風呂敷は、美しいモノとしてだけでなく、
日々の中にそっと織り込まれる「静かな儀式」としてご提案しています。
日本において「包む」とは、方法ではなく「心の所作」。
風呂敷が運ぶ感情と動作の美しさを、現代の暮らしの中で再発見してみませんか?