伝統を、日常へ。KASHIKOが描く未来|Bringing Tradition into Everyday Life — The Future KASHIKO Envisions

伝統を、日常へ。KASHIKOが描く未来|Bringing Tradition into Everyday Life — The Future KASHIKO Envisions

「伝統工芸」と聞くと、多くの人はどこか“遠い世界のもの”という印象を持つかもしれません。特別な日、格式高い場所、あるいは展示室の中で、ガラス越しに眺める存在。

 

けれど私たちKASHIKOが大切にしたいのは、そんな“非日常”としての伝統ではなく、
日々の暮らしの中でこそ息づく「伝統の今」です。

 

KASHIKOが向き合っているのは、石川県が誇る伝統工芸・九谷焼。誕生は江戸時代初期、約360年前にさかのぼります。 華やかな五彩(青・黄・赤・紫・緑)で彩られた絵付け、そして自由でのびやかな構図は、当時から人々の心を惹きつけてきました。 一度は廃窯となったものの、再興九谷として蘇り、現代まで脈々と受け継がれています。その歴史を未来につなぐには、飾るためのものにとどまらず、 暮らしの中で使われる存在として生かすことが必要だと、私たちは考えています。

 

 

 

 

 

その鮮やかな色彩や文様、そして職人や作家たちの技は、数百年にわたって受け継がれてきたものです。
しかしその価値は、“美術品”として守るだけでは十分に伝わらないと、私たちは感じています。

もっと自由に、もっと身近に、そしてもっと使いやすく。
そんな想いから、私たちは九谷焼の意匠を活かした文房具や風呂敷といった「日常で使える美」をかたちにしています。

たとえば、手紙を書くときに使う便箋。

そこに九谷焼の文様がそっと添えられているだけで、心の整い方が変わる。
朝、バッグに忍ばせた風呂敷が、美しい包みとして手に馴染むことで、一日が少し丁寧になる。

そんな“静かな変化”を、私たちは信じています。

 

伝統を守るということは、ただ古き良きを継承するだけでなく、
その価値を今の暮らしの中にどう息づかせていくかという問いと向き合うことだと、KASHIKOは考えます。作家の作品が焼き物の枠を超えて広がること。
美意識を宿した日用品として、人の手に届くこと。

 

そして使うたびに、その背後にある物語や想いが、ふと心を整えてくれること。それが、私たちが描く「伝統と暮らしのあいだにKASHIKOがある未来」です。これからもKASHIKOは、静かながらも確かな美しさを、日常という舞台に届けていきます。

 

 

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