若き九谷焼作家が、手のひらに描く美|小さなうつわに宿る、大きな情熱

若き九谷焼作家が、手のひらに描く美|小さなうつわに宿る、大きな情熱

KASHIKOの製品には、数々の九谷焼作家が描いた美しい絵柄が使われています。
その中には、まだ20代・30代といった若い世代の作家たちもいます。
一見、伝統工芸とは対極にあるような「新しさ」「自由さ」。
けれどその根底には、驚くほどまっすぐで純粋な“九谷焼への愛”が息づいています。

 

 

四角盃 白昼夢 作:川島 優子

 

ある作家は、毎朝工房にこもり、静かな時間のなかで小さな器に絵筆を走らせます。
その手元には、手のひらほどの豆皿や香合、盃のような小さなうつわたち。
わずか数センチの空間に、色と線を重ね、模様を編み、物語を描く。
まるで瞑想のような作業を、何時間、何日とかけて行うのです。

その根気、集中力、そして静かな情熱に、私たちは心を打たれます。

 

 

KASHIKOでは、そうした作家たちが描いた原画や意匠をもとに、
風呂敷や文房具といった日常のアイテムに落とし込み、かたちにしています。
それは“アートを生活に取り入れる”という行為であり、
“工芸を未来につなぐ”という、静かな挑戦でもあります。

 

MESSAGE CARD&PAPER CLIP【白昼夢 月と星 箔押し限定版】作家/川島優子

 

川島 優子
2018年
第41回伝統九谷焼工芸展 連合会新人賞
2018年
第13回能美市美術展 奨励賞
2019年
九谷焼技術研修所 研究科卒業
2019年
卒業制作展 パーマネントコレクションに選定

 

伝統工芸というと、年配の職人の手によるもの。そんなイメージを持たれることもあります。
でも、私たちは知ってほしいのです。
今この瞬間も、次の時代を担う作家たちが、
小さな筆先から、新しい九谷焼の未来を描いていることを。手のひらにおさまるその一枚が、誰かの日常をちょっとだけ優しく、少しだけ豊かにしてくれることを願って。


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